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シンデレラ
シンデレラ 2

シンデレラをいじめた異母姉たちは、王妃になりたいがために、痛みをこらえて悪戦苦闘し小さな靴を履こうとする。その苦労たるや惨たんたるもので、どうせ王妃になれば歩く必要もないのだからと言って、姉はナイフでつま先を切って、妹はカカトの一部を切り落としてしまった。

そのため、どうにかこうにか履くことは出来たが、足が血まみれで、痛くて歩くことなど出来やしない。事の始終を見ていたハトはこのことを王子に告げる。その上、姉たちは婚礼に随行する途中で、ハトに目をえぐられて失明してしまうのである。シンデレラはと言うと、当然の報いだとばかり微笑むだけである。これは善良でない人間には、神様は罰を下すのだという教訓らしい
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シンデレラ 3

シンデレラは継母に耳打ちした。 「靴が小さすぎて、足が入らないようです。とにかく靴の中に足が入ってしまいさえすれば、お義母さまもお義姉さまたちも、今後いくらでも贅沢な暮らしができるのです。この際、足の指や踵(かかと)を切り落としてしまっても、王太子妃の地位を手に入れるべきです。」 まさに悪魔のささやきである。

彼女の言葉は、既に頭の中を野心で充たした状態の継母の心に、すんなりと入り込んだ。 継母は、靴と悪戦苦闘を繰り返す娘を呼び返した。既に狂気を孕んだ母親の目を見て、義姉は嫌な予感を感じた。 「足が靴に入らないんだったら、足の親指を切り落としてしまいなさい。お妃になってしまえば、もう自分の足で歩く必要もないのだからね。」
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